唯一、どうしても手に入れておかなければならない道具があった。
僕がブラックバスを釣っていた小学生~高校生の頃に憧れたリール
『カルカッタ』だ。釣りをしなくなってから何年も経ったけど
このリールの名前だけは忘れなかったほど強く憧れていた。

自分にとって子供の頃に抱いた「憧れ・夢」というのはとても強く大きい。
大人になって抱いた憧れとは異質でどうしても叶えたい気持ちが強いのだ。
自転車選手になってヨーロッパに渡ったのも、小学生・高学年の夏休みに
偶然テレビで見た「ツール・ド・フランス」に魅せられてのことだった。
大きな事であろうと小さな事であろうと、当時強く抱いていた憧れを
消化できると自分の中ですごく大きな幸せとして感じることができる。
人生の杭がすっぽ抜けた爽快感とも言えるかも知れない。

使うことだけを考えればパーミングし易いロープロファイルなリールを
選んでいたけど、昔抱いた憧れを無視することはできなかったのでした。
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